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仕入れるまで8年待ちました。
待ったというか、問い合わせても、もう作らないという返事で、手に入れる事は不可能と諦めていたのですが。

私がアメリカから仕入れられる最高のシャフト用ハードメイプル材です。
直径1inch、長さ30inchのよりすぐりの最高グレードですが、いつ仕入れられなくなるかわからないので、急いで発注し本日届きました。
ミシガン州産で、非常に密度が高く、床に軽く落とすと「カッコーン」と良い響きが聞こえてきます。
床に落として音を聞くというのは、「インパルス加振試験」を簡易的に行っているものであり、その音は一次曲げ振動の固有振動です。その音程で、材の強さを判断するのです。
※これは同じ直径、同じ長さの条件下で”比較”出来ます

年輪密度が高いのですが、それは「年輪が大きな曲面」である事も大切です。
もしこれが小さい曲面であると、「樹木の先端の育ち盛りの若い部分」の可能性が高く、それは柔らかくてしなやかな部位になるからです。
※細胞壁が未熟で薄く、リグニンという強度にかかわる成分が未硬化であり含水率が高いので、その部位を乾燥させるとスカスカになりやすいのです。
よって根元に近いほど強いシャフトとなります。

ジョイント近くの年輪の杢目が急に横に大きく曲がっているシャフト、ありませんか?
樹木はたいてい斜面に生えており、その部分は「根曲り」と言って垂直に育つために曲がっています。それは一番強度が高い部位であり、根曲り近くの材で出来ている可能性があり、ジョイント付近の杢目の曲がりは、強度の高い部位で出来ている証でもあります。
ただし、この部位は狂いやすい部位でもあるので、使う場合は十分なシーズニング養生が必要ですが、しっかり狂いが出きった後でテーパー加工したシャフトは安定したジョイント強度を持ったシャフトになります。
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この材をゆっくり仕上げていきます。
2~3年かかると思いますが、楽しみです。


尚、今年の年末にはChris Hightower氏に相談して仕入れたシャフト材がシーズニングを終える予定です。
上記ほど緻密な杢目ではないのですが、非常に強い材です。
こちらも楽しみです。