また、内部の空洞や割れ部分が現れたりもします。
強度や仕上りに大きく関わってきますので、加工の前にこの空洞部分を樹脂で硬めてしまいます。
樹脂で固めると言っても、樹脂に浸しておくだけでは内部までは浸透しませんので、真空にて材芯部まで含浸させます。
※加工中の欠損補修において、サイズにもよりますが後で端材や削りカスなどを接着剤で埋めたりしている方もおられますが、なかなか綺麗に仕上りません。
2~3mm以下の巣穴、大きい導管などの『自然な』穴は埋めて補修しますが、『加工中における欠損』については『欠損材料を補修して仕上げた商品』を提供する事に抵抗がありますので、新しい材料に交換します。
プロセスとしましては、
たった一本の材料にも色々手間がかかるのです。
プロセスとしましては、
1.限界まで含水率を下げる
・自然乾燥では乾燥に限界があります。又、温熱乾燥は割れ・曲がりを生じやすいので工芸加工においては不適切です。
・高周波乾燥と真空乾燥の併用です。私は電子レンジ+真空乾燥を利用しております。高周波乾燥は木材内部から乾燥を促進しますので、曲がり・割れが発生しにくいです。真空乾燥は水の沸点が下がりますので、常温下でも乾燥を促進させます。
・含水率が高いほど、真空含浸過程においていつまでも泡が出続け内部まで含浸しません。また焼硬化過程にてブリードアウト(硬化する前に樹脂が内部から水蒸気と共に噴き出る)が発生しやすくなります。
・自然乾燥では乾燥に限界があります。又、温熱乾燥は割れ・曲がりを生じやすいので工芸加工においては不適切です。
・高周波乾燥と真空乾燥の併用です。私は電子レンジ+真空乾燥を利用しております。高周波乾燥は木材内部から乾燥を促進しますので、曲がり・割れが発生しにくいです。真空乾燥は水の沸点が下がりますので、常温下でも乾燥を促進させます。
・含水率が高いほど、真空含浸過程においていつまでも泡が出続け内部まで含浸しません。また焼硬化過程にてブリードアウト(硬化する前に樹脂が内部から水蒸気と共に噴き出る)が発生しやすくなります。
2.真空装置にて樹脂を含浸させる
・細い、又は薄い材料であれば3時間程度でも浸透します(材種にもよります) が、私はまとめて処理しますので2~3日はかかります。
・細い、又は薄い材料であれば3時間程度でも浸透します(材種にもよります) が、私はまとめて処理しますので2~3日はかかります。
たった一本の材料にも色々手間がかかるのです。